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だんじりについて(河野地区)

A. 善応寺(ゼンオウジ)

風早南部地域(河野地区)は、中世の豪族河野氏の居城があった場所です。特に善応寺地区はその中心的な場所でした。高縄神社はその河野氏が厚く信仰した神社で、秋祭り(本祭り)には各地区のだんじりが一同に会します。善応寺地区のだんじりは、平成24年に大だんじりを新調しました。新調に当たっては、地域にお住まいの大工である向井健二氏を棟梁として、地域住民も協力して製作に当たりました。また、数年間かけて地域住民で寄付や積み立てを行い、資金を貯めての新調だったため、新調お披露目会はたくさんの人手で賑わい、新調しただんじりを祝いました。だんじりの見所は、何といっても彫金や木彫の細工のきめ細かさです。彫金の波兎は善応寺院の瓦をモチーフにしました。また四本棒の最上部は組木での立ち上がりでその立ち上がりは見応えがあります。きめ細かな木彫細工も目を引くことでしょう。さらに、足周りにもこだわりがあり、タイヤが見えないように屋台の下位部分があり、屋台が実物大以上に大きく見えます。各地区のだんじりには、それぞれに特徴があり、善応寺地区はこうしたフォルムが特徴になっています。
 子どもだんじりは、約35年前に製作され、改良を重ね、現在の形に至ります。
 屋台上部の4面の龍などの絵が勇ましさを感じさせます。両だんじり共にロープの巻き方や組み立て方にはこだわりをもっていますので、祭りの際には、ぜひ近くに寄って、一つ一つ作りや出来をご覧下さい。

町区名善応寺
祭礼奉仕青壮年団体名善応寺区長会及び荒魂会
屋台新調年平成24年(2012年)
棟梁名向井健二
大提灯文字名八面荒魂 荒魂神社
所属・奉仕神社高縄神社
荒魂神社
正面
側面
斜面
提灯(表)
提灯(裏)
法被(表)
法被(裏)
B. 佐古・常保免(サコ・ジョウホウメン)

 私達佐古区は、河野地域の上に位置した小さな地区です。小さな地区ですが、その分地区住民の団結も固く秋祭りにおいても他の地区に負けない盛り上がりを見せています。
 だんじりにおいては、子ども会を中心に大人子供問わず盛大に楽しみ、祭り最後の神輿においては、先輩方の音頭に合わせ威勢よく神事をおこない地区の伝統を守り継いでいます。

町区名佐古
祭礼称号折敷に三文字
祭礼奉仕青壮年団体名佐古・常保免子ども会
大提灯文字名佐古
所属・奉仕神社高縄神社
山ノ神神社
正面
側面
斜面
法被(表)
法被(裏)
C. 宮内(ミヤウチ)
町区名宮内区
祭礼称号北条秋祭り
祭礼奉仕青壮年団体名善応寺区長会及び荒魂会
屋台新調年昭和49年(1974年)
棟梁名義野晋一
大提灯文字名宮内
所属・奉仕神社高縄神社
正面
斜面
提灯(表)
法被(表)
法被(裏)
D. 夏目(ナツメ)
正面
側面
斜面
提灯(表)
提灯(裏)
法被(表)
法被(裏)
E. 別府(ベップ)

 別府地区ではだんじりの準備、運行を通して地域のつながりを広げています。
 9月下旬より、毎晩だんじりの準備を和気あいあいと進めています。
 そして“みんなで”、“無理なく”、“楽しく”、をモットーにみんなが集える場を作ってきました。
 年配の方から小さな子供まで、すべての世代が参加して、みんなで力を合わせて祭りを盛り上げています。

町区名別府区
祭礼奉仕青壮年団体名澤山会
屋台新調年平成20年(2008年)
大提灯文字名河野別府
所属・奉仕神社高縄神社
若宮神社
正面
側面
斜面
提灯(表)
提灯(裏)
法被(表)
法被(裏)
小だんじり正面
小だんじり側面
小だんじり斜面
F. 柳原(ヤナギハラ)

 髙縄神社の神幸祭には柳原地区からは大だんじり一台・小だんじり一台にて参加しています。
 翌日、地区内の三穂神社の宮出しでは大神輿一台・神輿二台・子供神輿二台にて柳原区内を渡御します。神輿を受け入れてくれる家々では御神酒や食事などを振る舞って頂き、担夫を労ってくれます。宮入には神輿二台にて神輿合わせをし、仲間の結束を確かめ合います。最後に火照った気持ちを冷ますが如く、海に神輿ごと禊をします。
 柳原地区の大だんじりは平成27年(有)菅建設 菅 博 棟梁方にて製作し、新調しました。
 大提灯部分には東方朔が鎮座し、迫力のある姿で大だんじりから担夫を見守っています。白木造りの屋台と全長14mの担棒とのバランスは優雅で美しいです。担夫も誇らしく一致団結して精一杯盛り上げてかついでいます。
 力強い屋台と粋な担夫との結びつきはまさに東方朔のようです。
 柳原の大だんじり最高!!

町区名柳原
祭礼称号柳原
祭礼奉仕青壮年団体名柳原三穂会
屋台新調年平成27年(2015年)
棟梁名菅 博((有)菅建設)
大提灯文字名東方朔
所属・奉仕神社髙縄神社
三穂神社
正面
側面
斜面
法被(表)
法被(裏)
G. 府中(フチュウ)

 我々府中区は、北条河野地区の西側にあり柳原地区を取り囲むような地域です。
 世帯数は約200世帯で、新屋敷・古町・西の下・明日の団地の4つの地区で運営しています。
 府中区の歴史は浅く、昭和52年に旧別府区から離れ、新しい地区として誕生 しました。
 府中区誕生から、平成10年まで、近隣の柳原地区と一緒にお祭りを行っていましたが、世帯数も増え、府中で独自のお祭りを行ってはとの声が上がり、当時役員と、数十名の勇志の方々が、立ち上げた、手作りのお祭りです。歴史は新しいでのすが、その分自分達でつくるという気持が強く、だんじりかき棒の制作は、山からの伐り出しから、仕上げまでを、やる気と情熱でがんばって、手作りしました。
 府中神社も平成24年に金毘羅宮の分社として、集会場横に建立いたしました。 当初かかわった、勇志の人たちが中心に「もみじ会」を立ち上げ、秋祭りを中心に府中区の季節にあった行事、ボランティア等に参加し、府中区を楽しくて、明るい町になるよう、日々活動しています。
 今後より一層、他地区との交流を積極的に行い、私たちが作りあげたお祭りが、歴史になり、後輩に引き継げるような、立派で活気あるお祭りに成るよう頑張ります。

町区名府中区
祭礼称号府中
祭礼奉仕青壮年団体名府中紅葉會
屋台新調年平成13年(2001年)
棟梁名渡部宜弘
大提灯文字名府中
所属・奉仕神社高縄神社
金毘羅宮
正面
法被(表)
法被(裏)
小だんじり正面
小だんじり側面
小だんじり斜面
H. 中須賀(ナカスカ)

 中須賀区は、高山川の河口一帯から瀬戸内海に面した場所で、潮風香る素敵なところです。以前は約200.世帯ほどでしたが平成17年にパルティフジ夏目店が建設の際、周辺住宅大規模開発が行われ約80世帯増え、さらに平成20年頃より新たな住宅開発により、世帯数も増え現在350世帯を超える地区となりました。
 旧中須賀区民と新たに中須賀区民となった方々と共に協力し、より良い地域作りを志しています。
 北条地域の中でも河野地区の誇れる特徴が中学生以下の子供たちが主役である祭りです。しかしながら、中学卒業後は地元(中須賀地区)と関わる機会がなくなる寂しさもあります。そこで、中須賀区も大人だんじりの屋台を持とうと、中須賀区内にある春日神社に由来して、「春日會」を結成しました。秋祭りだけでなく、中須賀区内での夏祭りや敬老会での餅つき、河野地区の公民館祭り等様々なイベントを通して、地域の活性化に尽力しています。
 

令和4年にだんじりの老朽化と少子化に伴い、2台あっただんじりを1台にし新調しました。

 春日會がだんじりの運行に携わって約10年が経ち、中学校を卒業してからも子たちが毎年祭りに参加し、楽しそうに区民の方と語らう姿が見られるようになりました。中須賀区の秋祭りは、新旧区民・大人子供問わず、皆のコミュニケーションの「場」となり、地域活性化の一助となっています。
 祭りを通して、誰もが楽しく笑顔になれる姿を是非、様々な方に観ていただきたいと思います。祭りって本当にいいものですね。

町区名中須賀
祭礼称号中須賀
祭礼奉仕青壮年団体名中須賀区秋祭り実行委員会及び春日會
屋台新調年令和4年
棟梁名向井 健二
大提灯文字名中須賀
所属・奉仕神社高縄神社
恵比須神社
春日神社
       正面
       側面
       斜面
      提灯(表)
      提灯(裏)
法被(表)
法被(裏)
I. 中須賀団地(ナカスカダンチ)
町区名中須賀団地区
祭礼称号不明
屋台新調年不明
棟梁名不明
大提灯文字名少年
所属・奉仕神社高縄神社
正面
側面
斜面
法被(表)
法被(裏)
J. 片山(カタヤマ)
町区名片山区
屋台新調年昭和61(1986)年頃譲り受け
所属・奉仕神社松尾神社
正面
側面
斜面
法被(表)
法被(裏)